今日の2月7日は北方領土の日です。

残念ながら、
われわれ多くの日本人の関心が深いわけではありません。
日本は、尖閣列島、竹島、北方四島に関して、国境問題のトラブルがあります。
歴史や、国際法的には日本領土なのに外国から侵略されているのです。
北方四島に関しては、切実に返還を要求する人々が多くいます。
元島民の方や漁民の方々にとっては、領土返還要求の日なのです。
2月7日は、1855年のこの日(旧暦では安政元年12月21日)、
現在の静岡県下田市において『日魯通好条約』が調印された日です。
この『日魯通好条約』、
通称・略称 | 日露和親条約、日露通好条約、 下田条約、 日魯通好条約、日魯和親条約 |
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通称・略称はいろいろありますが、
要するに、
日本とロシアの間に通商を開くとともに、平和的な話し合いによって、
両国の国境を択捉島とウルップ島の間と定めたもので、
これによって、
択捉島、国後島、色丹島及び歯舞群島の北方四島は日本の領土として確定しました。
この時点で北方領土の問題は確定していたのですね。
これ以後、両国の国境は何度も変わりましたが、北方四島は一貫して日本の領土でした。
ロシアによる不法占拠が続く北方領土・歯舞群島の貝殻島周辺で昨年行われたコンブ漁で、ロシア国境警備局による臨検が前年の4倍超に急増したことが分かっています。
ウクライナ侵攻に伴う日本の対露制裁に反発し、強硬姿勢に転じたロシア当局が取り締まりを強化した可能性があるとのことです。
貝殻島周辺の海域では例年6~9月、ロシアとの民間協定に基づき、日本の漁業者がロシア側に入漁料を支払い、コンブ漁がおこなわれている。
昨年はウクライナ侵攻の影響で操業条件を決める交渉の妥結がずれ込み、例年より3週間遅れの6月22日から始まり、9月28日に操業が終わった。
民間団体の北海道水産会(札幌市)によると、昨年の期間中にロシア国境警備局による臨検を受けた漁船は延べ366隻と過去最多となり、令和3年の87隻から約4・2倍に急増。
臨検で使われるゴムボートも例年の1隻から2隻に増えた。
臨検の数は2年は延べ65隻、元年は延べ28隻で、それ以前はほとんどなかったという。
水産関係者は「日露関係の悪化で取り締まりが強化されている」とのことです。
歯舞漁業協同組合(北海道根室市)など地元3漁協は、監視する船を例年の1隻から3隻に増やして安全対策を強化した。
専門家は臨検急増の背景について「ウクライナ侵攻の影響に加え、日本側と親交のあるロシア側の人たちに対し、日本側との関係を断とうとする意図もうかがえる」とみる。
一方、海上保安庁によると、ロシア側に拿捕(だほ)された日本漁船は平成30年以降、計9隻、計64人に上る。
ただ近年は落ち着きつつあり、令和2、3年はそれぞれ1隻で、昨年は拿捕された漁船はなかった。
一時は、問題の一部解消の方向が見えたかに思えたが、今回のロシアのウクライナ侵略により、ゼロベースに戻ったようですね。
日露関係の今後の動向は厳しいものとなりそうです。